『國語國文』89巻6号(通巻1030号)
○柿本人麻呂の狩りの歌一首――『万葉集』四八番歌小考―― (大谷雅夫)
○『本朝文粋』の一首の詩序と『明衡往来』の一通の書状 (後藤昭雄)
○「白雪姫」の材源と語り――久生十蘭論VIII―― (須田千里)
『國語國文』89巻7号(通巻1031号)
○文体を一新する――戦後の国文学者たちと谷崎源氏の交渉―― (大津直子)
○〈一葉〉という表象――邦枝完二「樋口一葉」における雪岱挿絵の意義―― (杲由美)
○『愚管抄』の災異叙述と中世天文道 (児島啓祐)
『國語國文』89巻8号(通巻1032号)
○宗祇の源氏学の系譜 (長谷川千尋)
○深川本狭衣物語・巻一論――系統論の再吟味におよぶ―― (小林理正)
○『源氏物語』太政大臣攷 (村口進介)
『日本語学』 2020年夏号 通巻501号(第39巻2号)
【特集】コーパスによる語史と現代語誌
[解説]
歴史コーパスによる語史研究……田中牧郎»»
[語史]
◯始める(始まる・初める・初め・初めて)……高山善行»»
◯欲しい……北﨑勇帆»»
◯着る(脱ぐ・解く)……松崎安子»»
◯こころよい・ここちよい……池上尚»»
◯~のために(~によって)…られる……田中草大»»
◯~〔の〕通り……村山実和子»»
◯かわいい・いとしい……片山久留美»»
◯経済(不経済・経済的)……橋本行洋»»
◯自分(私・余・吾人)……近藤明日子»»
◯内外(前後)……山際彰»»
◯与党(野党)……永澤済»»
◯気象・気性……間淵洋子»»
◯頼む(恃む)……髙橋雄太»»
◯クレーム(苦情・文句)……金愛蘭»»
[解説]
コーパスによる現代語誌研究……柏野和佳子»»
―『日本語日常会話コーパス』を活用した国語辞典の改訂―
[現代語誌]
◯すてき・すばらしい……加藤恵梨»»
◯起きる・起こる(生じる・生ずる)……井上次夫»»
◯甘い……丸山岳彦»»
◯非―(不―・未―・無―)……小椋秀樹»»
◯ある・もっている……中山健一»»
◯御の字……佐々木文彦»»
◯二三日……小野正樹»»
◯裏(表・陰)……野田大志»»
[解説]
語誌情報ポータルについて……山崎誠»»
【特集】「ことば」の教師のコミュニケーション能力
◯「ことば」の教師に必要なコミュニケーション能力とは何か……横溝紳一郎»»
◯「日本語」授業における教師のコミュニケーションの課題……文野峯子»»
◯「国語」授業における教師のコミュニケーションの課題……森篤嗣»»
◉連載
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]若井田義高
[国語の授業づくり]山内裕介
[甲斐睦朗エッセイ]甲斐睦朗
『日本語学』 2020年秋号 通巻502号(第39巻3号)
【特集】日本語能力再考
◯外国人の日本語コミュニケーション能力…山内博之≫
◯日本語学習者の読解能力について…野田尚史»
◯日本語能力の成長・発達について…迫田久美子»
◯企業が求めるビジネスコミュニケーション能力…近藤彩»
◯移住女性のリテラシー…新矢麻紀子»
◯ビジュアル・リテラシーと日本語能力…岡本能里子»
◯子どもの言語能力・日本語能力を育てる…三森ゆりか»
【特集】観光とことば
◯日本の観光スタイルの変化と言語管理…山川和彦»
◯インバウンドと「観光のためのやさしい日本語」…加藤好崇»
◯観光資源としてのことば…斎藤敬太»
◉連載
[甲斐睦朗エッセイ]………甲斐睦朗
[ことばのことばかり]………はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]………仙波栄二
[国語の授業づくり]………大元理絵
『國語と國文學』 2020年6月号 通巻1159号(第97巻第6号)
○『源氏物語』「あさけの姿」考(吉海直人)
○『狭衣物語』主人公狭衣の〈好色〉について――異本系本文の論理を探る――(今井久代)
○『河海抄類字』について――『河海抄』のゆくえ――(吉森佳奈子)
○石川淳・戦時下の古典現代語訳――『現代訳/日本古典 秋成・綾足集』――(藤原耕作)
○書評・糸井通浩著『「語り」言説の研究』(大津直子)
○書評・大屋多詠子著『馬琴と演劇』(神田正行)
◇国語と国文学 総目次
『國語と國文學』 2020年7月号 通巻1160号(第97巻第7号)
○紙上の伽藍──『桂地蔵記』と『看聞日記』再読──(阿部泰郎)
○西行の和歌と『菩提心論』――『聞書集』「論の三種の菩提心のこゝろ」三首の構成とその思想を中心に――(大場朗)
○五井蘭洲の和学――『勢語通』の改稿過程を通して――(天野聡一)
○久生十蘭『湖畔』論(阿部真也)
○書評・田口麻奈著『〈空白〉の根底 鮎川信夫と日本戦後詩』(宮崎真素美)
○書評・大槻信著『平安時代辞書論考――辞書と材料――』(山田健三)
『國語と國文學』 2020年8月号 通巻1161号(第97巻第8号)
○『椿説弓張月』の位置――〈一代記〉と〈史伝もの〉――(大高洋司)
○「家伝」の体裁からみる『藤氏家伝』の構成(楽曲)
○井伏鱒二「花の町」論――「傍観者」のイロニー――(丁世珍)
○熊野への帰郷―中上健次『化粧』論(松田樹)
○書評・倉田実著『庭園思想と平安文学 寝殿造から』(袴田光康)
○書評・中野貴文著『徒然草の誕生 中世文学表現史序説』(荒木浩)
◇新刊書情報
『國語と國文學』 2020年9月号 通巻1162号(第97巻第9号)
○神様の小説――「作家・志賀直哉」の深層――(島村輝)
○承暦二年内裏歌合、二十巻本原本の出現(久保木哲夫)
○『拾遺古徳伝』の和歌――浄土真宗における法然の日吉社頭詠――(石井悠加)
○安部公房「水中都市」論(大野祐仁)
○書評・河添房江著『源氏物語越境論 唐物表象と物語享受の諸相』(桜井宏徳)
○書評・妹尾好信著『源氏物語 読解と享受資料考』(松本大)
◇国語と国文学 総目次
『國語と國文學』 2020年10月号 通巻1163号(第97巻第10号)
○可能表現の研究をめぐって(宮崎和人)
○水戸藩における地誌の編纂と常陸国風土記(橋本雅之)
○『今昔物語集』の仏法と王法――巻三十一「本朝付雑事」と王法仏法相依論――(川上知里)
○萩原朔太郎「漂泊者の歌」と〈久遠〉――〈母〉から〈幻影の人〉へ――(宮崎真素美)
○書評・諸井彩子著『摂関期女房と文学』(山口一樹)
○書評・韓京子著『近松時代浄瑠璃の世界』(田草川みずき)
◇国語と国文学 総目次
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