2016年7月13日水曜日

卅年の謎が解けた

1980年代半ば、社会主義時代のハンガリー。 
当事、私は8〜9歳・・・ブダペストの某水泳学校に通い始めた頃、別のクラスにアジア人の子供が二人いた。 
それまでにドイツ人(実は親戚だった)以外の外国人と接したことなかったから興味津々だった。 
幸運にもある日学校の都合で二つのクラスが同じ時間帯になった。 
他の子供もアジアの子達に興味があったので、更衣室で彼らを囲んで質問攻めにした。 
どういう話だったのか忘れたが、唯一記憶に残ったのが、彼らの言葉で馬鹿のことを「ティエン」と言うことだけだった。勿論、彼らの出身国も忘れた。 
あれから15年の月日が経って、アジアの言葉に興味を持つ様に成った私は、その時の「ティエン」を思い出した。しかし、それまでに齧ってみたことのある言語には、「馬鹿=ティエン」がなかった。日本語なら、「馬鹿」「阿呆」「たわけ」などは、韓国語では바보 [pabo]、 백치 [päkc'i]、中国語では傻瓜 [shǎguā]、 笨蛋 [bèndàn]、モンゴル語ではᠲᠡᠨᠡᠭ [tənə̆g] と言うのだ。最初はモンゴル語ではないかと思ったが、語末に[g]がなかったのは確かだった。 
更に15年経って、ある日帰りの電車を待っていながらベトナム人とネパール人と雑談していると、「ベトナム語で馬鹿のことをディエンと言うんだよ」とベトナムの学生が言いだした。これだ!とビビッときた。語頭がずっと[t]だと思ったが、実は[d]だった。そして、水泳学校のあの二人がベトナム人だったということも分かった。三十年掛かったが 笑。 

因みに、「ディエン」はベトナム語のラテン文字でđiênで、漢字に直すと「瘨」になる。 
「瘋癲」の「癲」と関係あるかな?

0 件のコメント:

コメントを投稿